あけましておめでとうございます。
旧年は、5月のコロナ感染症の5類移行とともに徐々に日常生活が取り戻されて、法人を取り巻く環境も落ち着いてきた一年でした。一方で、ウクライナのみならず中東でも戦争が勃発し、落ち着かない世界情勢が心配であった一年ともいえます。
また、食材費、光熱水費の高騰など法人経営の環境は厳しくなるばかりで、令和4年度の決算では約半数の社会福祉法人が赤字の決算となりました。そうした中、当法人においては、新しい電子記録システムの導入やセンサー、インカムなどを整備してより働きやすい環境をめざしています。人口減少社会の中、日本のあらゆる分野で生産性の向上がもとめられている中、我々の現場においても一層の創意工夫を行っていきたいと思います。
その一方で忘れてはならないのが、社会福祉法人としての理念です。特に「個の尊厳」をすべての職員が意識し行動することが強く望まれます。さらには、地域の中に「お互いさま」の気持ちが広がり、地域社会が寛容性に満ち溢れるように努力してまいりたいと存じます。
そうした地域コミュニティを育成するために、昨年4月鳥取県米子市永江に「コミュニテイセンターりんRIN」を開設し、その一部を一般社団法人支え愛ネットながえへ無償貸与を行っています。地域住民が自らの手で自らのために支え合う仕組みをサポートしていきたいと思います。
また、昨年10月より鳥取市の鳥取湖東地域包括支援センターを新たに受託しました。地域の高齢者の暮らしを支える最前線として頑張っていきたいと存じます。
本年4月より、約2%のアップの介護報酬の改定が行われることがきまりました。職員への処遇改善等図りながら、よりよいサービス提供を目指して行きたいと思います。
新年にあたり、本年が皆様方にとって明るい良い一年でありますよう心より祈念いたします。
2024年 元旦
社会福祉法人こうほうえん
理事長 廣江 晃