活動報告 | [研修]平成29年度デンマーク研修報告(8/27~9/3)
[研修]平成29年度デンマーク研修報告(8/27~9/3)
デンマーク研修は、地域包括ケア体制を目指して、地域を見るという視点も入れながら介護現場を視察しました。
研修者 | 学び |
濱本容大 介護福祉士(さかい特養) |
デンマークも日本と同様に高齢化が進んでおり、また認知症の方も増えており認知症予防や徘徊事故を防ぐために認知症の方にGPSのチップを身につけたり、携帯電話を持たせたり「IT追跡」が実践していました。「可能な限りの在宅生活」ではなく「可能な限り本人に適した生活」を重視しているので利用者の方一人一人に合った福祉機器をPT・OTなどが決定しサポートしていました。専門職の意識が高く気付かされたことはたくさんありました。初めての海外研修だったので不安は大きかったのですが、いろいろな方と出会い、いろいろなものを見て吸収する事がたくさんありました。 海外の福祉を学ぶことは、自分自身にとって大きなスキルアップにつながります。日本と比べ、デンマークは社会保障が充実していることが分かり勉強になりました。 |
福井幸枝 主任(よなご特養) |
デンマークは福祉先進国だという事を知った上で研修に参加しました。研修先の施設では「その人らしい生活を送って頂けることと、自立支援」をとても大事にしておられました。ケアに対しての考え方は国が違っていても同じことであるということが確認できました。福祉用具、於いては、こちらでも導入したい物がたくさんあり参考になりました。 「楽しく仕事をしたい」と思いながら日々を過ごしています。自分自身が楽しめなければ、ご利用者にも、毎日を気持ちよく過ごして頂くことが出来ないと考えているからです。海外研修など研修の機会が多くあることで新たな発見があり、そんな毎日に繋げることが出来ます。 |
佐藤裕輔 主任(ユニット型特養なんぶ幸朋苑) |
音楽テラピーを主とした認知症療法を実践し、笑顔が出る、コミュニケーション能力の改善などの効果が出ていると聞きました。入居者が慣れ親しんだ昔の歌を歌うことで、脳の前頭葉に作用しそのような効果があると伺いました。日本の施設でも歌を歌うことはありますが、セラピーとして本格的に実施することで、認知症の方に多大な効果があることを、根拠をもって知ることが出来ました。ターミナル期の方にも音楽療法を実施している事で、その方がとてもリラックスされると聞き素晴らしい関わりだと感じました。 |
植木章太郎 主任(いなば老健) |
日本でも『持ち上げない介護』は言われていますが、デンマークで見学した施設はすべての居室に天井埋め込み型のレールが設置され、電動リフトがいつでも使える状態で、制度から徹底されていました。実際に介護度の高い利用者を抱えている職員は見受けられず、国全体で徹底していることを体感しました。 福祉制度で成功している国のやり方を学ぶことで、日本の福祉を変えたい、自分たちの将来を明るい未来にしたい、と感じて欲しいです。この研修を通し、今まで以上に政治へ関心を持ち、自分ができる事は何か、どのようにアクションするか考えるになりました。 |
永田叙子 主任(グループホームしんすな) |
デンマークは福祉が充実していて、無料で国民の福祉が守られる幸せな国としての認識しか研修に行く前はありませんでした。行って、支援方法や福祉機器などを見て、取り組みなどの話を聞いて、様々な事を教えてもらって、感心することがたくさんありました。また、子供のころから政治や福祉政策の教育を受け関心度が高いことで、選挙の投票率に於いては90%以上で他人事としてではなく捉えている背景が福祉国家を支えていることも学ばせてもらいました。 国や言葉が違っても「人」として向き合い、相手を知りたい仲良くしたいと思う気持ちがあれば、認知症という病気や身体的ハンディキャップも関係なく笑顔でコミュニケーションがとれ、利用者の方々や職員の方々と、心が温まる時間を共有できます。海外の方々との素晴らしい体験を是非、味わってもらいたいと思います。 |
ライオンズパークシニアセンターの庭に設置 認知症デイホームの様子
された楽器
倒れた方の起き上がりを援助する機器 体位変換用に電動でシーツを巻き取る機器
研修を通して職員間の仲間意識が深まる
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