2020年6月1日、県営住宅永江団地(米子市永江)の空き住戸を活用して、居住する高齢者等の生活支援、永江地区のコミュニティ活性化を行おうと、鳥取県と社会福祉法人こうほうえんの間で、「県営住宅永江団地高齢者生活支援及び周辺地区活性化に係る連携に関する協定」の調印式が”支え愛の店ながえ”で開催され、両者を代表して平井信治知事と廣江研理事長が契約書に署名し、連携協定が締結されました。
(左)平井伸治 知事 (右)廣江研 理事長 調印式会場の ”支え愛の店ながえ”
調印後に関係者で記念撮影 1970年代に建設された永江団地(19棟372戸)
永江団地は県内最大規模の県営住宅であり、入居者の高齢化が進んでおり高齢者の孤独死の増加、自治会活動の維持が課題となっていました。(6/1現在 372戸のうち317戸が入居。高齢者世帯:45%、単身高齢者世帯:23%占めている。) そこで昨年9月から県営住宅の空き住戸を活用して団地に居住する高齢者の生活支援、永江地区のコミュニティ活性化の方策ついて、県とこうほうえん、永江地区自治連合会が協議を重ね、今回モデル事業の実施内容が下記の通り固まったので連携協定を締結する運びとなりました。 <モデル事業の概要> こうほうえんが有償で空き住戸(計2戸)を借り、 *小規模多機能型居宅介護事業所 を開設し永江団地を含むこのエリアの高齢者に、訪問介護、ショートステイ、通所介護などを提供しながら、永江団地に入居されている高齢者の見守り、生活相談等を行う他、学生向けシェアハウス、小学生向け学習支援と食事提供など、永江地区自治連合会と実施する。
平井伸治知事 廣江理事長
平井知事からは「多面的に展開するスペースとして、県営住宅の空き住戸を活用した *小規模多機能型居宅介護支援事業所 の開設は全国初の取組みであり、全国モデルとして、団地の活性化、支え合う福祉の受け皿を作っていきたい。永江の町が、世代間で受継がれていく賑わいを応援したい。」とお言葉をいただきました。廣江理事長からは、「高齢者だけでなく、若い世代の人たちも巻き込んでこの永江の町を元気に活性化させていきたい。また、この町の継続性が保てるようなシステムを開発していきたい。今日はそのスタートだと思っている。これからも県、市、自治会、地元の皆さんと一緒にこの地域が発展するよう尽力していきたい。」と最後に締めくくられました。
*小規模多機能型居宅介護支援事業所・・・6/1現在 米子市に指定申請中