川端 紀子 さん
「失敗を恐れずにやってみること」これからを生きていく子どもたちに伝えていきたい。
こうほうえんが保育園を開園するまで、鳥取には夜まで子どもを預かってくれる施設はありませんでした。以前は、病院内にある保育園で保育士として勤めていたことから、看護師が過酷な環境で働く姿を見ていましたし、働き盛りの30代の女性が育児を理由に仕事を辞めていくのは惜しいという思いがありました。
そこで当時、まだ鳥取にはなかった24時間365日対応の保育園を目指し、開園。現在は夜10時までとなりましたが、介護職に就いている人や、土日が休みではない仕事に就いている人など、社会を支えるお仕事をしている方たちのサポートをする意味でも、夜遅くまで子どもを預かったり、夕飯を出したりできる保育園というのは、まさに自分がこうだったらいいなと思う保育園の姿だと思っています。
キッズタウンさくら保育園は、2013年4月に米子市から委託を受け、民間の施設として新たなスタートを切りました。園が長らく培ってきた方針を大切にしながら、こうほうえんとしてのノウハウも融合させ、現在もより良い園づくりを目指し取り組んでいます。
こうほうえんでは、スピード感を大切にしており、苦情があった場合もすぐに改善するための手順を考えています。苦情は気づきのきっかけと捉え、何かあればすぐにご利用者にお返しできるような体制を心掛けているのです。
また、こうほうえんではスピード感に加え、失敗を恐れずにまずはやってみるという姿勢も大切にしています。運営していく中では困難もいろいろありますが、まずは挑戦をしてみて、ダメだった場合はまた違う方法を考える。その中でより良い方法を見つけていければいいと思っています。そういった姿勢は、大人である私たちにも必要ですし、これから生きていく子どもたちにも大事なことだと捉えています。
今後もチャレンジする姿勢を失わずに、園づくりに取り組んでいきたいと思っています。