社団福祉公人こうほうえん

法人本部事務局 0859-24-3111

木佐 高志 さん

言語聴覚士
錦海リハビリテーション病院
2008年入職

笑顔を引き出すリハビリをー「言語聴覚士」としてさらなる成長を志す。

現在、言語聴覚士として病院に勤務、主に訪問リハビリテーションに取り組んでいます。脳卒中や老年病などで身体が不自由になった方を対象に、住み慣れたご自宅に伺い、本人が自立して生活できるようリハビリを行うのです。リハビリには理学療法、作業療法などありますが、私の場合は、主に言いたいことが頭に浮かんでもうまく言葉で伝えられない失語症や発音が不明瞭になる構音障害、咀嚼や飲み込みが困難となる嚥下(えんげ)障害のためのリハビリを行っています。失語症の方は特にそうですが、伝えたいことがあるのにどうしても言葉が出なかったり、人の言っていることがうまく理解できなかったりする症状があります。それを辛抱強く待ち支えていくには、根気や忍耐が必要です。大変な部分もありますが、関われば関わった分だけご利用者が変わっていくのが嬉しく、やりがいを感じる部分でもあります。

私がリハビリをする上で心がけていることは、リハビリ中に必ず1回はご利用者や家族の方に笑ってもらうことです。笑うことによって脳の活性化や表情筋など機能の改善にもつながり、リハビリへの意欲も高まります。言いたいことが伝わったときや口から食べられるようになったときの笑顔を引き出せれば、何より、その人らしい生き方が取り戻せるのではないかという思いで取り組んでいます。以前は、介護老人保健施設で働いていましたが、言語聴覚士としてさらに成長したいと思ったとき、研修が充実しているだけでなく、グループ内で学会並みの研究発表会にも取り組んでいるこうほうえんの存在を知り転職しました。