2026年2月7日、認知症ケア技法「ユマニチュード」を共同開発したイヴ・ジネスト氏が、
米子市にて2つの講演を行いました。
まず、弊法人が事務局を務めた「回復期リハビリテーション病棟協会第47回研究大会」(米子コンベンションセンター) において、医療・介護関係者約600名を前に基調講演に登壇されました。
ユマニチュードは、「人間らしさ(ヒューマン)」を語源とした造語で、ケアを受ける人の尊厳を最も重視するアプローチです。ジネスト氏は、世界15カ国で広がるこの技法について、“人間らしさを取り戻すケア”としての意義を熱意を込めて解説されました。
講演では、技法の基盤となる4つの柱――「見る」「話す」「触れる」「立つ」――が紹介されました。 “触れる”の技法では、不適切な触れ方が恐怖や不安を生み、抵抗が「暴力的」と誤解される場合があると説明。正しい触れ方を身につけることで安心感を与え、より協力的な関係を築けると述べられました。
さらにジネスト氏は、環境を整え、人間性を尊重した関わりを徹底すれば、約9割の方は寝たきりを避けられる可能性があると強調。実際に、車椅子や寝たきりに近い状態だった方が、ユマニチュードを実践したケアによって短期間で立ち上がるようになった事例も紹介され、参加者は深い関心を寄せていました。

その後、アザレアコートこうほうえんに場所を移し、保育・介護現場を中心とした職員研修にも登壇し、幅広い領域でユマニチュードの理念を伝えていただきました。
「ご利用者と向き合う中で、うまくいかないことは必ずある。しかし解決策は必ず見つかる。重要なのは最善を尽くす姿勢です」と、現場の職員を励ましていただき、さらに「ケアする人と受ける人の間に良い関係があれば、相手から愛情が戻ってくる」と語り、相互尊重の関係がケアの質を高めるというユマニチュードの核心部分を伝えていただきました。
ジネスト氏の一連の講演は、“技術としての優しさ”の重要性を多くの参加者に再認識させ、医療・介護、そして保育の現場に向けても新たな気づきと勇気をもたらす貴重な機会となりました。












-300x200.jpg)









